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小関智弘さんの、「ものづくりに生きる」という本を読みました。 政経のレポートを書くために読んだんだけど、良い本だったなあと思います。 工業製品というと、たいていのものは機械が作ってしまうから、誰が作っても同じだと思われがちだし実際わたしもそう思ってたんだけど、そんなことはないんだなあ。 職人気質の人々は、人のためでも、お金のためでもなく、ただ自分が納得できる仕事をしたいだけ。 「日本工業製品のすぐれたものは、男たちのこのような、のめり込むような瞬間によって作られてきたのではないか、とさえ思えてしまうのである」 良い工場は、人の手の技を大切にしていて、それを工場の技術の基本に据えている。 プレス作業で安全装置をつけずに作業することを誇りにする職人たち。 指を失ってもへこたれない。失った指の知覚を感じるのってどういう感覚だろ…想像できないや 脚光を浴びることはなくとも社会に欠かすことのできない義肢や装具が、わずかな人数の町工場の、ひたむきな努力で作られてる。儲けにつながらないからそれには手を出さない大手メーカー。 一個7銭のネジを、納める時に恥ずかしくないように、美しく作るために日夜努力している人がいる。 「つまらない仕事というものはない。仕事をつまらなくする人間がいるだけである。仕事が味気ないのではない。味気なく仕事するから、楽しくないだけである。」 「職人というのは、人の役に立つ仕事をする人間。楽しくないはずない」 ほんとうに優れた職人は、自分のありったけを人に伝えて、それによって次に自分が獲得するべきことを知り、無尽蔵になるのである。 ふむ。 暮らしにかける思いの重量が、男とはちがう女性、女工さんたち。 経営者である工場長さんは、さすがに工場長なだけあってどの機械も使いこなしてしまう。町工場は実技の場で、習うより慣れろ。先輩たちにいろいろ教えてもらいながらがんばる。そういう、ある種の共同体的な空気があるんだな。 工場というと、わたしはもうベルトコンベアっていうか分業みたいな、人のつながりってあんまりないものだと思ってました。 でも夫婦だったり兄弟でやってる人もいて、働いてる人たちも親密で。いいこと学んだなー。 よーし、レポートがんばります!!
by makingdens
| 2009-07-30 23:20
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